本研究会は、三木露風を播州『山崎新聞』との関わりという新しい視点で研究することを目的とする。
三木露風(1886年〜1964年)は、明治末から昭和中期において、近代日本を代表する象徴派詩人として北原白秋とともに「白露時代」を築き、宗教詩人・歌人・童謡「赤とんぼ」の作詞者として活躍した。その露風が『山崎新聞』に寄稿していた大正15年以降の未公開作品や創作活動を検証する。
本研究会の近藤健史と高綱博文が、5月18日(木)~20日(土)まで露風ゆかりの北海道函館中央図書館と北斗市のトラピスト修道院に資料調査・情報収集に行ってきました。 トラピスト修道院では、展示室、ルルドの洞窟、露風の住居跡、露風の詩碑などを巡り、函館湾や津軽海峡が見渡せる「当別風の丘」で昼食。午後は、神父様の案内で修道院内部を見学、当時の露風の生活を感じました。 また、当別リタ教会隣の「リンドウ館」において北斗市観光協会の齊藤亮さん、「北斗学」の工藤世一さんや地元の露風ファンの方々、函館市在住の石川啄木研究家の櫻井健治さんと露風となか夫人、「三木露風と石川啄木」について懇談をしました。露風ゆかりの北斗市と函館市とが協力して露風顕彰の動きを活発にし、北斗市とたつの市の連携を結ぶことを期待すると、大いに盛り上がりました。 ![]() | |
研究会代表が、令和4年12月17日兵庫県宍粟市の「宍粟学講座」において「文学の郷 山崎―三木露風と山崎新聞―」と題して、山崎文壇や山崎新聞に新風を吹き込んだ三木露風・中原竹鳳・安田青風について講演を行いました。 令和4年度 第5回 宍粟学講座(PDFファイル:999KB) | |
本研究会代表によるシンポジウム「再発見 三木露風・母かた・妻なか」が、10月22日(土)13時より露風の故郷たつの市の「霞城館」において開催されます。キリスト教文学や三木露風研究の第一線でご活躍の山根道公ノートルダム清心女子大学教授、和田典子元姫路大学教授と共に、新しい視点により再発見した魅力を報告します。 シンポジウム チラシ 表(PNGファイル:4.5MB) シンポジウム チラシ 裏(PNGファイル:6.4MB) |
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令和4年3月23日、露風の「函館童謡童話劇大会」や「修道院創立25年記念」での講演、露風夫妻が暮らした教師館の様子など、新資料を基に北斗市にかかわるエピソードについて北海道北斗市観光協会主催「赤とんぼ勉強会(応用編)」で講演しました。露風は北斗市について、「ローマより美しい景色」であり「七つの岬の見える幸福を感じる」ところと言っています。 | |
本研究会プロジェクトによる、たつの市「霞城館」所蔵資料調査により、三木露風の未発表随筆「トラピストのクリスマス」が、見つかりました。この成果が、11月30日付北海道新聞・夕刊に掲載されました。 北海道新聞 2021年11月30日 夕刊(PNGファイル:877KB) |
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本研究会プロジェクトによる、たつの市「霞城館」所蔵資料調査により、三木露風と宮沢賢治の交流を示す新資料が発見されました。この成果が、神戸新聞8月23日号(第1面・社会面)に掲載されました。 詳細はこちらからご覧いただけます。 また、8月31日付の「岩手日報」(写真)にも掲載されました。 10月8日(金)NHK「Live Love ひょうご」でも紹介されました。 読売新聞10月17日号(社会面)に掲載されました。 |
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「三木露風の未公開資料の公開・整理及び基礎的研究」にて令和2年度科学研究費補助金(基盤研究C) 採択。(令和2年度~令和4年度) | 近藤 健史 |
「現代によみがえる三木露風と『山崎新聞』」露風誕生130年記念講演、たつの市霞城館、令和元(2019)年10月6日 | 近藤 健史 高田 智之 |
「露風も寄稿した『山崎新聞』とその時代」第1回宍粟市講座、平成30(2018)年6月30日 | 高田 智之 |
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