支援事例

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意図・指示等の理解が難しい

事例1

学習者の難しさ
「読解」で文章の流れがうまく理解できないようで、テーマや筆者の主張などを理解するのが難しい
対応・支援
文章を読む時に、筆者がなぜそのことを書いているのかなど一緒に考え、筆者側の意図を読み解く活動を話し合いながら行った。

事例2

学習者の難しさ
「p11からp14を読んでくるように」と伝えたら、p11とp14のみを読んでくるなど、指示が伝わらない
対応・支援
口頭での指示だけでなく、黒板にもわかりやすく書くようにした。

事例3

学習者の難しさ
質問の意図が理解できず、解答やコメントがテーマとずれてしまう。
対応・支援
授業外の個別指導で、文脈や流れ、因果関係等を説明するなどした。

事例4

学習者の難しさ
授業等で活動の意図が読み取りにくく、指示が伝わりにくい。提出物や連絡事項が整理できず、対応できない。
対応・支援
当該学生には紙に書いて確認を促した。(教員が紙を渡し忘れたときには、課題が提出されなかった。)

事例5

学習者の難しさ
課題などの指示をよく聞いているが、意図が理解できていない
対応・支援
グループ・ペアを調整し(教員と組むようにし)、授業活動をサポートした。活動のステップを丁寧に説明した。

事例7

学習者の難しさ
日本語表現についてフィードバックしても他の学生では伝わることが伝わらないことがあり、「なぜこの言い方ではだめか」などと納得しない。自分の中で一度ルールになったものを修正するのに時間がかかる
対応・支援
どのような点に納得ができないかを聞き出し、すでに何度も説明していることであっても、繰り返し説明をした。前提となるような細かい点までも、はっきり言語化して、「なぜだめか」を説明した。

事例8

学習者の難しさ
まじめな学生で話はよく聞くが、こちらの意図が伝わりにくい。こだわりが強い。
対応・支援
教員も自分のやり方(学生への指導や授業方法等)にこだわらないようにし、内省をして他の可能性を考えるようにした。

時間・期限の管理が難しい

事例9

学習者の難しさ
課題が提出期限までに提出できない。
対応・支援
毎週、週のはじめに、その週の課題をリストにしたものを手渡し、スケジュール管理について声をかけた。

事例10

学習者の難しさ
時間管理ができない。
対応・支援
授業外に個別指導をし、時間管理について話しあったり、視覚的に示すことで、時間が見えるようにした。

事例11

学習者の難しさ
宿題の提出期限が守れなかったり、複数のステップがあるタスクに混乱してしまう。
対応・支援
宿題の期限をメモに書いて渡すなどして明確に伝える。また、課題の内容や授業の進め方などについて、事前に説明資料を提供した。

事例12

学習者の難しさ
課題の提出期限が守れない。
対応・支援
当該教員と学生の間で、通常の提出期限とは別に、目標(当該学生の提出期限)を立てた。

文字・漢字学習が困難

事例13

学習者の難しさ
どんなに勉強しても漢字が覚えられない
対応・支援
まず、書きよりも読みを優先して覚えるように繰り返し声をかけた。覚えたい漢字とその読みを別々に写真に撮り、少しの時間であっても何度も見て読む練習をすることを勧めた。また、覚えた漢字の写真は消すようにと伝えた。

事例14

学習者の難しさ
文字だと認識できるような字が書けない
対応・支援
判別できない文字については、どのパーツが文字のどの部分に該当するのか、学生から話を聞いた。その結果、漢字のパーツが散らばっていても、揃っていれば良しとした。

事例15

学習者の難しさ
漢字の形を認識することが難しく、鏡文字を書くこともあった。
対応・支援
テストの内容(問い方)を変更し、書くのではなく、選択式やパズル形式の問いに変更した。

事例16

学習者の難しさ
漢字が覚えられず、同じ間違いを何度も繰り返してしまう。内容が理解できない。
対応・支援
「読解」では、ピアリーディングを取り入れて、学生同士で読みを確認し、お互いの理解を説明をさせた。その際、母語の使用も容認した。

事例17

学習者の難しさ
文字を見て写すだけのタスクでも「濁点、半濁点」を忘れたりするなど、綴りに問題が見られた。
対応・支援
授業外に個別指導し、いつも間違えてしまうポイント(濁点を忘れている等)を伝えた。

事例18

学習者の難しさ
弱視で、文字に対する認識が弱い。
対応・支援
合理的配慮として、申請があった内容への対応に加えて、読むべき資料(発表用の原稿など)については、録音をして提供した。

行動・感情のコントロールが困難

事例19

学習者の難しさ
思い立ったら、授業中でも抜けて、行きたいところに行くなどして、行動のコントロールができない
対応・支援
自分をしっかり持っている学生だったので、本人の意思を尊重し、出ていくときに無理に止めたりしなかった。戻ってきたとき(翌日など)に、抜けた学習内容などについてサポートした。

事例20

学習者の難しさ
同じ席に座りたがり、授業中は歩き回り、クラスメートにとにかく話しかけたり、突拍子もないところで発言をするなど行動のコントロールができない。そのため、クラスメートも辟易としてクラスの雰囲気が悪くなることがあった。
対応・支援
同じクラスの学生には当該学生の特性を伝え、「ここは○○君の席だから、取っておこうね」と声をかけたり、当該学生とうまくコミュニケーションが取れる学生とペアにするなど調整した。コミュニティーとしてのクラスが成り立つことを最優先しつつ、当該学生のサポートをし、できない部分はカウンセラーに任せるなどした。

事例21

学習者の難しさ
クラス内の小さな変化にも敏感で涙が出てしまったり、テスト前などは不安で授業中に泣いてしまったり、感情のコントロールが難しく、思わぬことで心が傷つきクラスにいられなくなった。
対応・支援
・教室を出ることを許可し、落ち着いたら教室に戻るように伝えた。感情が乱れた様子に気付いた際には、クラス内で目立たないよう、さり気なく声をかけたり、トイレにこもってしまった時には様子を見に行き、声をかけて教室に戻るきっかけを作った。
 ・授業外(メールや面談)で頻繁に丁寧に連絡をとった。新しい事態が想定される場合(授業に見学者が来る、試験監督が知らない人など)は、なるべく早めに詳しい情報を提供して、心の準備ができるようにした。

事例22

学習者の難しさ
感情のコントロールが難しく、突然泣き出したり、活動途中に退出してそのまま帰宅してしまうなどした。
対応・支援
送り出し校の担当者に連絡し、どのように対応すべきかアドバイスを仰いだ。また、どのような支援が必要か、支援していることを他のクラスメートが知るところとなってもいいか、本人に確認した。

事例23

学習者の難しさ
気持ちが不安定で、感情のコントロールができず、自殺未遂に及んだこともあった。
対応・支援
プレッシャーを与えないよう、提出期限や成績に関することも含め、声のかけ方(口調)に注意をした。また、周囲の学生たちに問題を共有し、関わり方(距離の取り方)を提案した。学内の専門的な部署やカウンセラーを紹介するなどした。

事例24

学習者の難しさ
テストが返却されたりした時に、その点数に対する感情のコントロールができず、机を叩くなどしてしまう。
対応・支援
当該学生の母語で関係づくりをし、対応した。例えば、健康状態に気づかって、声がけや指示したり、定期的にメールをしたり、前向きに行動していることを評価するなどした。

事例25

学習者の難しさ
授業について先の見通しが立たないと不安になってしまう。
対応・支援
常に事前に情報を与えるようにした。授業中も、その日の授業内容がわかるように掲示した。

事例26

学習者の難しさ
授業に集中できず、本来なら授業中に許されない行動(スマホやタブレットで授業に関係のないサイトを見るなど)をする。小グループの活動中でも同様の行動をする。注意されるなどして、興味がないことに集中しようとすると、髪を抜いてしまう
対応・支援
頻繁に声をかけ、今何をすべきか伝えた。声をかけるとすぐに活動に戻ろうとするが、集中できる時間は3分程度のため、様子を見て、再度また声をかけた。常に他の学生と同様の行動をとることを求めず、当該学生に猶予を与えた。

事例27

学習者の難しさ
気分のアップダウンが非常に激しい学生で、機嫌が良いとクラスメートと仲良くしているが、機嫌が悪いときは、当たり散らしたり、黙ってるときもあれば、すっと文句ばかり言ったりしている。
対応・支援
大学に精神科の医師、カウンセラーの配置がなかったため、要請した。学生の母語で対応できる体制を整えることを求めた。

事例28

学習者の難しさ
学期後半になり、授業中の態度(視線、姿勢など)が明らかにおかしく、無気力な様子で、授業中も上の空で、身体を動かすことさえ面倒な様子だった。発言を求められても、単に音読することが求められるような場合も、聞き取れないほど小さい声しか出なくなっていった
対応・支援
様子の変化に気付いていたことを伝え、何か問題があるなら、話せるなら、いつでも聞く用意があることを伝えた。発表などはクラス外で個人的に対応するなどした。学内のカウンセラーに会うことを勧めた。

事例29

学習者の難しさ
授業で何をしても無表情、無気力な様子を見せる。
対応・支援
本人が関心を持っていることを探り、その関心に合わせた課題を設定するようにした。

学習者からの申し出

事例30

学習者の難しさ
落書きをすることで他のことに気を取られず授業に集中できる(集中するために落書きをしていたい)との申し出があった。
対応・支援
本人の意思を尊重し、了承した。

事例31

学習者の難しさ
授業中の音(クラスの雑音)が苦手なので、イヤフォンをしたいとの申し出があった。
対応・支援
本人の意思を尊重し、了承した。

対人関係・コミュニケーション上の困難

事例32

学習者の難しさ
対人関係を築くことが困難で、特定の学生、特定の状況に対して拒否反応を示したため、クラス内の雰囲気が悪くなる。
対応・支援
拒否反応を露わにしたときにクラスにどのような影響があるかを伝え、どう対処すべきか話し合った。「クラスメートは友人ではないので話せない」と言うので、ある人物になり切ってクラス中は仮の自分として振る舞うのはどうかと提案した。また、クラス活動では拒否反応を示す学生とペアやグループにならないよう配慮した。

事例33

学習者の難しさ
他者に厳しい発言が多く「こんな日本語が下手な人とペアワークは嫌だ」など思ったことを言ってしまうなど、対人関係を築くことが困難
対応・支援
積極的にコミュニケーションをとり、信頼関係を築いた上で、「いつでもはっきり思ったことをいうのは聞いている人が嫌な気持ちになる」と伝えた。

事例34

学習者の難しさ
目が合わず、考えこんだり、「あー!」と取り乱したりする。相手の意図が読み取りにくく、コミュニケーションが難しい
対応・支援
当該学生の特性をクラスの学生にそれとなく伝え、グループやペア活動のときには、近くで様子を観察し、必要に応じて介入した。

事例35

学習者の難しさ
教師の説明は聞くが、他の学生の日本語の発話を聞かない
対応・支援
ボランティアを募って、当該学生の隣に座って、支援をしてもらった。

事例36

学習者の難しさ
他の学習者の気持ちや授業の進行等、周囲に対する気遣いができず、自分の世界に入ってしまい、いつまでも話し続けてしまう。
対応・支援
会話の授業では、多少人より時間を使っても大目に見たり、発表では、発表の途中で時間について声がけをしたりした。

事例37

学習者の難しさ
教師からもクラスメートからも注目を得ようとし、クラスメートに話しかけたり、ちょっかいを出すなどしていた。
対応・支援
必要に応じて注意するが、最後は気分よく教室を出られるよう、授業内で日本語力を披露できる場を作った。

事例38

学習者の難しさ
授業内での発話が長く、授業がスムーズに進められなくなる。
対応・支援
初回の授業で長い発話が見られたときは止められなかった。しかし、そのような特性があることがわかったので、当該学生に、他の学生にも話す機会を与えるためにも途中で話を止めることを伝えた。次の授業からは、適宜話を一度止め、状況に応じて再度話す機会を与えたり、個別に聞くようにした。

事例39

学習者の難しさ
クラスメートや教員が話しているとき、話の途中で割り込んでくるなどし、クラスメートからは否定的な反応が見られることもあった。
対応・支援
当該学生は積極性(積極的に発言をすること)を自分自身の特性の一つであると肯定的に捉えていたが、少し待つように指示して後で話を聞くなどし、当該学生には授業内で問題が起こらないように行動の調整を促した。また、クラスメートに当該学生の特性を伝えた。

事例40

学習者の難しさ
クラスメイトとの人間関係が築けず、クラスで日本語を話すことが怖く、発表ができないこともあった。
対応・支援
カウンセラーからの助言も得て、「必ずしもクラスメイトと仲良くなる必要はない」「学習は一人でもできる」「サークルや課外活動などの外のつながりを見つける と良い」と伝えた。

事例41

学習者の難しさ
欠席が多くクラスメイトの中に入れなくなった。クラスメイトから蔑まれている印象があった。
対応・支援
そういうものがあればいいと思い、授業に来るように声をかけたりせず、追い込まないようにした。

事例42

学習者の難しさ
極度に緊張するため、人前でプレゼンテーションをすることができない。
対応・支援
発表原稿とPPTのファイルを提出することでプレゼンテーションの代わりとした。(公的な支援申請がある学生ではないので、成績は減点した。)

学習全般

事例43

学習者の難しさ
理解、産出両方において、処理が遅い。ただ、正確性はとても高かった。
対応・支援
授業外に個別指導し、会話で聞き取りと反応がスムーズになるように、よく聞く質問集をつくり、短い会話練習を何度も繰り返した。

事例44

学習者の難しさ
努力して時間をかけて学習しているが、結果につながらず、日本語力が伸びない
対応・支援
苦手意識を持たせないようにし、得意な部分を見つけ、本人が納得するまで課題の準備なども含めて学習に付き合った。

事例45

学習者の難しさ
文章を書くとき、論理が見えない形で文を連ねてしまう。
対応・支援
どのような論の展開なのか本人の意図を聞き出し、それがなぜ通じにくいのかを共に考えたり、どのように表現すると伝わりやすくなるのかを一緒に考えたりした。