支援事例
行動・感情のコントロールが困難
事例19
- 学習者の難しさ
- 思い立ったら、授業中でも抜けて、行きたいところに行くなどして、行動のコントロールができない。
- 対応・支援
- 自分をしっかり持っている学生だったので、本人の意思を尊重し、出ていくときに無理に止めたりしなかった。戻ってきたとき(翌日など)に、抜けた学習内容などについてサポートした。
事例20
- 学習者の難しさ
- 同じ席に座りたがり、授業中は歩き回り、クラスメートにとにかく話しかけたり、突拍子もないところで発言をするなど行動のコントロールができない。そのため、クラスメートも辟易としてクラスの雰囲気が悪くなることがあった。
- 対応・支援
- 同じクラスの学生には当該学生の特性を伝え、「ここは○○君の席だから、取っておこうね」と声をかけたり、当該学生とうまくコミュニケーションが取れる学生とペアにするなど調整した。コミュニティーとしてのクラスが成り立つことを最優先しつつ、当該学生のサポートをし、できない部分はカウンセラーに任せるなどした。
事例21
- 学習者の難しさ
- クラス内の小さな変化にも敏感で涙が出てしまったり、テスト前などは不安で授業中に泣いてしまったり、感情のコントロールが難しく、思わぬことで心が傷つきクラスにいられなくなった。
- 対応・支援
- ・教室を出ることを許可し、落ち着いたら教室に戻るように伝えた。感情が乱れた様子に気付いた際には、クラス内で目立たないよう、さり気なく声をかけたり、トイレにこもってしまった時には様子を見に行き、声をかけて教室に戻るきっかけを作った。
・授業外(メールや面談)で頻繁に丁寧に連絡をとった。新しい事態が想定される場合(授業に見学者が来る、試験監督が知らない人など)は、なるべく早めに詳しい情報を提供して、心の準備ができるようにした。
事例22
- 学習者の難しさ
- 感情のコントロールが難しく、突然泣き出したり、活動途中に退出してそのまま帰宅してしまうなどした。
- 対応・支援
- 送り出し校の担当者に連絡し、どのように対応すべきかアドバイスを仰いだ。また、どのような支援が必要か、支援していることを他のクラスメートが知るところとなってもいいか、本人に確認した。
事例23
- 学習者の難しさ
- 気持ちが不安定で、感情のコントロールができず、自殺未遂に及んだこともあった。
- 対応・支援
- プレッシャーを与えないよう、提出期限や成績に関することも含め、声のかけ方(口調)に注意をした。また、周囲の学生たちに問題を共有し、関わり方(距離の取り方)を提案した。学内の専門的な部署やカウンセラーを紹介するなどした。
事例24
- 学習者の難しさ
- テストが返却されたりした時に、その点数に対する感情のコントロールができず、机を叩くなどしてしまう。
- 対応・支援
- 当該学生の母語で関係づくりをし、対応した。例えば、健康状態に気づかって、声がけや指示したり、定期的にメールをしたり、前向きに行動していることを評価するなどした。
事例25
- 学習者の難しさ
- 授業について先の見通しが立たないと不安になってしまう。
- 対応・支援
- 常に事前に情報を与えるようにした。授業中も、その日の授業内容がわかるように掲示した。
事例26
- 学習者の難しさ
- 授業に集中できず、本来なら授業中に許されない行動(スマホやタブレットで授業に関係のないサイトを見るなど)をする。小グループの活動中でも同様の行動をする。注意されるなどして、興味がないことに集中しようとすると、髪を抜いてしまう。
- 対応・支援
- 頻繁に声をかけ、今何をすべきか伝えた。声をかけるとすぐに活動に戻ろうとするが、集中できる時間は3分程度のため、様子を見て、再度また声をかけた。常に他の学生と同様の行動をとることを求めず、当該学生に猶予を与えた。
事例27
- 学習者の難しさ
- 気分のアップダウンが非常に激しい学生で、機嫌が良いとクラスメートと仲良くしているが、機嫌が悪いときは、当たり散らしたり、黙ってるときもあれば、すっと文句ばかり言ったりしている。
- 対応・支援
- 大学に精神科の医師、カウンセラーの配置がなかったため、要請した。学生の母語で対応できる体制を整えることを求めた。
事例28
- 学習者の難しさ
- 学期後半になり、授業中の態度(視線、姿勢など)が明らかにおかしく、無気力な様子で、授業中も上の空で、身体を動かすことさえ面倒な様子だった。発言を求められても、単に音読することが求められるような場合も、聞き取れないほど小さい声しか出なくなっていった。
- 対応・支援
- 様子の変化に気付いていたことを伝え、何か問題があるなら、話せるなら、いつでも聞く用意があることを伝えた。発表などはクラス外で個人的に対応するなどした。学内のカウンセラーに会うことを勧めた。
事例29
- 学習者の難しさ
- 授業で何をしても無表情、無気力な様子を見せる。
- 対応・支援
- 本人が関心を持っていることを探り、その関心に合わせた課題を設定するようにした。