支援事例
対人関係・コミュニケーション上の困難
事例32
- 学習者の難しさ
- 対人関係を築くことが困難で、特定の学生、特定の状況に対して拒否反応を示したため、クラス内の雰囲気が悪くなる。
- 対応・支援
- 拒否反応を露わにしたときにクラスにどのような影響があるかを伝え、どう対処すべきか話し合った。「クラスメートは友人ではないので話せない」と言うので、ある人物になり切ってクラス中は仮の自分として振る舞うのはどうかと提案した。また、クラス活動では拒否反応を示す学生とペアやグループにならないよう配慮した。
事例33
- 学習者の難しさ
- 他者に厳しい発言が多く「こんな日本語が下手な人とペアワークは嫌だ」など思ったことを言ってしまうなど、対人関係を築くことが困難。
- 対応・支援
- 積極的にコミュニケーションをとり、信頼関係を築いた上で、「いつでもはっきり思ったことをいうのは聞いている人が嫌な気持ちになる」と伝えた。
事例34
- 学習者の難しさ
- 目が合わず、考えこんだり、「あー!」と取り乱したりする。相手の意図が読み取りにくく、コミュニケーションが難しい。
- 対応・支援
- 当該学生の特性をクラスの学生にそれとなく伝え、グループやペア活動のときには、近くで様子を観察し、必要に応じて介入した。
事例35
- 学習者の難しさ
- 教師の説明は聞くが、他の学生の日本語の発話を聞かない。
- 対応・支援
- ボランティアを募って、当該学生の隣に座って、支援をしてもらった。
事例36
- 学習者の難しさ
- 他の学習者の気持ちや授業の進行等、周囲に対する気遣いができず、自分の世界に入ってしまい、いつまでも話し続けてしまう。
- 対応・支援
- 会話の授業では、多少人より時間を使っても大目に見たり、発表では、発表の途中で時間について声がけをしたりした。
事例37
- 学習者の難しさ
- 教師からもクラスメートからも注目を得ようとし、クラスメートに話しかけたり、ちょっかいを出すなどしていた。
- 対応・支援
- 必要に応じて注意するが、最後は気分よく教室を出られるよう、授業内で日本語力を披露できる場を作った。
事例38
- 学習者の難しさ
- 授業内での発話が長く、授業がスムーズに進められなくなる。
- 対応・支援
- 初回の授業で長い発話が見られたときは止められなかった。しかし、そのような特性があることがわかったので、当該学生に、他の学生にも話す機会を与えるためにも途中で話を止めることを伝えた。次の授業からは、適宜話を一度止め、状況に応じて再度話す機会を与えたり、個別に聞くようにした。
事例39
- 学習者の難しさ
- クラスメートや教員が話しているとき、話の途中で割り込んでくるなどし、クラスメートからは否定的な反応が見られることもあった。
- 対応・支援
- 当該学生は積極性(積極的に発言をすること)を自分自身の特性の一つであると肯定的に捉えていたが、少し待つように指示して後で話を聞くなどし、当該学生には授業内で問題が起こらないように行動の調整を促した。また、クラスメートに当該学生の特性を伝えた。
事例40
- 学習者の難しさ
- クラスメイトとの人間関係が築けず、クラスで日本語を話すことが怖く、発表ができないこともあった。
- 対応・支援
- カウンセラーからの助言も得て、「必ずしもクラスメイトと仲良くなる必要はない」「学習は一人でもできる」「サークルや課外活動などの外のつながりを見つける と良い」と伝えた。
事例41
- 学習者の難しさ
- 欠席が多くクラスメイトの中に入れなくなった。クラスメイトから蔑まれている印象があった。
- 対応・支援
- そういうものがあればいいと思い、授業に来るように声をかけたりせず、追い込まないようにした。
事例42
- 学習者の難しさ
- 極度に緊張するため、人前でプレゼンテーションをすることができない。
- 対応・支援
- 発表原稿とPPTのファイルを提出することでプレゼンテーションの代わりとした。(公的な支援申請がある学生ではないので、成績は減点した。)